2006年10月23日 原点がある。 鳳来寺山自然科学博物館に行く。6年ぶり。この間、市町村合併して鳳来寺町は新城市になったが、「鳳来寺山」は変わらず。建物を生まれ変わらせた耐震補強工事も、鳳来寺町時代の遺産。周囲は変わっても安堵する博物館。応接セット横の書棚に、棚橋源太郎『博物館学綱要』(1951年)、日本博物館協会編『博物館学入門』(1956年)がさりげなくあるのは、開館43年目の博物館ならではのこと。戦後の一時期、館名の「自然科学」の語にひとびとが込めた意味を思う。「原点がある」―以前書きつけたことばを繰り返す。 fische