1996年に、宮城県美術館が佐藤忠良の作品を集めたCD-ROMを出している。前年暮れにWindows95日本版がリリースされ大フィーバーだったから、博物館美術館業界は言うにおよばず先進的な仕事だった。きっと担当のお人は意気軒昂だったことと思う。わたしも何かの機会に見た記憶があるが、動画もはいっていて、垂涎ものだった。
そのCD-ROMがメルカリに出た。説明を見ると、Windows10で素直には見られないらしい。あれから23年。当事者も意図せず?見るためのアプリケーションソフトが終了してしまっていた。言葉がない。
デジタルデータのメディアは今後どうしてゆくのだろう。権利関係がクリアできれば、していれば、コンバートすればよいが、できなければ古いハードウェア、ソフトウェアが温存されなければならないことになる。ちなみにこのCD-ROM、少ない大学、図書館で供用されているが、どうやっているのか興味深い。いずれにしても、紙ベースのパブリッシングに勝るものはないのかもしれない。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA42807367
件のメルカリ。高額出品だが、一般客を相手にしていないと見た。博物館美術館史的にレアであることは肯ける。一般客ではないので買いませんけど。
https://item.mercari.com/jp/m15034045069