棄農の風景

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日曜日の研究会の予習ということもあって、20年以上おつきあいいただいている農家へ行く。見えないが、写真左の林の脇にその農場はある。一面の緑は、区画整理事業が始まり棄農が進んだ後の夏草、つまり雑草。1980年代は、近世の土地割りを踏襲する水田地帯であった。区画整理後、この一帯は埋め立てられてかさ上げされ(すでに進行している)、やがて新興住宅地の甍の波となる。「農村のイメージ化」「文化主義」的テーマは、当局曰く「区画整理の中で考える」という。「区画整理」は住民主体だからだ。「農村のイメージ化」「文化主義」―仮に方便としておこなうとしても、それ以前に越えがたきハードルをもつ地域もある。

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