橋下の「大阪都」構想は、大阪市のモンロー主義を解体するものであり、そのもとで成長したすぐれた諸政策を、大阪府-関西州が奪い取ることを意味する。
これにより、府の博物館行政の史的空洞性(博物館行政的には、「このままでは大阪は駄目になる」のではなく、とうに駄目なのだ)が、市の充実した博物館群によって充填、置換されることになる。
博物館外部システム論からすれば、この展開は自明なのである。
「橋下新党」旗揚げへ=統一選で、府・市再編争点に-大阪
大阪府の橋下徹知事が、2011年春の統一地方選に向けて、新たな政治グループ結成の動きを本格化させた。知事は、大阪府・市の解体再編を主張しており、23日夜には知事に賛同する自民党系府議会議員らとともに大阪市内のホテルで準備会合を開いた。
会合には、知事をはじめ、府議、堺市議、大阪市議ら18人が出席。同日は、大阪再編などに関しての意見交換にとどまったが、知事は会合後、記者団に対し「ワン大阪に向けて政治家が集まって意見交換したのは初めて。まず第一歩」と成果を強調した。4月にも正式なグループ設立を目指す。
橋下知事は今年に入ってから、国際的に競争力のある広域行政を実現するために、現行の大阪府、大阪市という行政体を解体し、新たな形で再編するよう訴え始めた。「このままでは大阪は駄目になる」などとして、統一選の争点にする考えを示している。基本的には「大阪都」構想を想定しているとみられ、具体案は4、5月に示す予定。
政治グループは再編に賛同する府議、市町村議や市町村長で構成する方針で、超党派で参加を呼び掛ける。また、統一選に出馬する新人候補も公募し、府議選や大阪市議選では過半数の議席獲得を目指す。(2010/02/23-23:06)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010022300756