東京の博物館はゴミを生きているらしい

「捨てる」とあることからするとそれは廃棄物、すなわち端的に「ゴミ」である。

いつだったか、江戸東京博物館ができるとき、その後発性ゆえのことだったのであろう、「ゴミが出るときはご一報を」という趣旨のアナウンスをした。東京の、エドハクに先行する博物館の学芸員から、エドハクを揶揄するトーンととも聞いたものだが、この記事に接しそれを想起する。

東京の博物館はゴミを生きているらしい。「生きられた東京のゴミ」をどなたか書かないだろうか。そのときは必ず博物館も含めて欲しい。

それは措いて、この投稿者は学芸員とある。ではたずねるが、日常の業務としてあなたは、捨てられたモノを扱うセクション(地方自治体の環境事業局とか)と共同して文化資源を探索しておいでか?知り合いの考古学研究者に、夢の島の発掘調査を薦めていらっしゃるか?それなくして、都民や区民に「捨てる前にご一報を」と曰うのは、不遜のきわみだと私は思う。博物館学芸員もご立派になられて、と思うが、もともとご立派だったのかもしれない。

写真は、『朝日新聞』第48175号、朝日新聞北海道支社、2020年7月21日、10面、から転載。

1件のコメント

  1. モノが、前廃棄/廃棄/後廃棄を循環するのは言わずもがなですが、言わずもがななことを「ご一報を」などとこれみよがしに曰われると、当方も言わずもがなのことを申し上げようかということになるのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です