失望の旭山(3)

旭山動物園 ジェットコースター

旭山動物園の遊園地が21日で終焉した。理由はいろいろあがっているが、廃止する方向で経営し来たり廃止した、つまりやる気がなかったのであり、遊園地は経営的に無策だったということである。かつて市当局は動物園をお荷物とみなし廃園しようとしたが、動物園関係者は遊園地を廃止してしまった。
テレビニュースのインタビューで園長は、遊園地廃止の理由に「希少動物の保護というテーマも理解してもらたいたい」旨言っていたが、これは関係ない。公園の構造に位置づいて―つまり遊具として―動物園が開始され、やがて動物園は公園化し、遊園地をみずからの内面に構造化してきた、というわが国の動物園発達史に学べば、下の記事の「本来の動物展示に特化する」も獣医や飼育員などの身勝手である。教養主義をめざしたがるサブカルチャー、というのが動物園史でもあるわけだが、遊園地のような「余地」や「余裕」、「余白」、つまり獣医や飼育員などの関係者には夾雑物のようなものを内包できなくなったら、経営的にどうかは知らないが、文化的にはおしまいである。

旭山動物園:遊具施設、21日で全廃 老朽化、芝生広場に /北海道
10月16日13時2分配信 毎日新聞
 旭山動物園(小菅正夫園長)は15日、夏期の最終営業日(21日)を最後に園内の遊具施設を全廃すると発表した。施設の老朽化が主な理由で、本来の動物展示に特化する。跡地は芝生広場を造成し、再来年にオープンさせる予定。
 同園の遊具の利用料収入は年々落ち込み、年平均約500万円の赤字が出ていた。また、大阪府吹田市で5月に発生したジェットコースター事故で遊具の安全性が懸念され「施設を入れ替えれば、膨大な費用がかかる」と判断。ジェットコースターの運転を既に停止しており、さらに観覧車、メリーゴーランドなど14施設を廃止する。
 同園の敷地は約14・6ヘクタール。このうち、遊具施設の敷地は約2ヘクタール。跡地の一部を「アフリカ生態園」とする構想もある。【渡部宏人】
10月16日朝刊
最終更新:10月16日13時2分
毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000144-mailo-hok

1件のコメント

  1.  諸々、ご無沙汰をいたしております。poliです。

     遊園地の廃止は、「ちがわないやつ」から、「ちがうやつ」へシフトしたということでしょうか??

     かつて集客だのマネジメントだのと騒ぎ、指定管理者制度を育む状況が出来したわけですが、この場合も、商品という発想の中途半端な参入によって、動物園も遊園地も集客の方途のひとつひとつという発想が生じたということになりましょうか??
     そういえば、B博物館は、B文化館からスライドして今の盛行に至ったのでしたっけ??

     中途半端としましたが、「商品」観を受容する向きと拒否する向きとを解消する機会も持たないまま、受容したことが上の某制度の失敗(しか聞こえてこない。。。)をもたらしたというほかないのか、と。
     無論、この導入を成功させた事例がないとはいわないまでもそれは、完全に受容したということにつきるように思うのですが。(ここで小田急を想起していたのですが、今はどうだか)

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